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端島に行っていました
外構工事・お庭のリフォーム・エクステリア専門店、エコ・グリーン設計のタカハシです。
私は普段あまりドラマを見ないのですが、現在放送中の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』は
NHKの朝ドラと共に数少ない見ているドラマです。
その舞台となっているのが端島(軍艦島)で、その当時の再現CGには初回からビックリしました。
なぜかというと6月に長崎旅行に行った際、端島(軍艦島)に行っていた為、現在の様子を実際に見ていたからです。
その時の様子です。
クルーズ船に乗って端島(軍艦島)に向かいます。
途中、大型客船を見ながら、そして女神大橋をくぐり抜けて進んでいきます。
いよいよ端島に上陸です。
この日は上陸できましたが、「風速5メートルを超える場合」「波の高さが0.5メートルを超える場合」
は上陸不可となってしまうので、上陸できて良かったです。
端島(軍艦島)の歴史は江戸時代にさかのぼります。江戸時代後期の1810年(文化7年)頃に質のよい石炭(海に眠るダイヤモンド)
が発見され1890年(明治23年)に三菱合資会社が島の権利を買い取り、本格的な海底炭坑として開業しました。
炭鉱マンたちが働いていたのはなんと海底約900メートルの場所だったそうです。
場所が限られている島では石炭を掘るための能率の高い施設が作られ、最盛期は24時間3交代でフル操業し、毎日700トンの石炭を
掘り出していて、最も多い時には5000人以上の人が住み、人口密度は当時の東京都の約20倍にも達し、「世界一の人口密度」
だったと言われています。
一番高いところに建っているのが、職員住宅(いわゆる会社のお偉いさん、賢将達の住宅)その右側が小中学校です。
こちらが鉱山施設の桟橋の昇降階段です。ここから炭鉱マンの方々が仕事に向かっていったのですね。
このレンガ造りの建物が資材倉庫でこの倉庫に隣接した建物に炭鉱マンの為の大きな共同浴場があり、
綺麗な浴槽に入る前に荒洗いを行っていた浴槽はいつも真っ黒だったとの事です。
こちらが天川の護岸。端島はもともと現在の1/3程度の大きさだったと言われていますが、明治時代から島の拡張を
6回繰り返し、今の島のかたちとなったそうです。明治期の護岸工事に使用されたのが石灰と赤土を混ぜた天川(あまかわ)
と呼ばれる接着斬剤で、それを用いた石積み工法により擁壁を造ったのです。
こちらが30号棟・31号棟アパートです。1916(大正5)年に建てられた30号アパート(右側)は、「日本最古」の
7階建て鉄筋コンクリート造の高層アパートと言われています。鉱員社宅として建設され、
内庭にはなんと吹き抜けの廊下と階段があり、地下には売店もありました。
住民の生活には水が必要だったので、必要な水の確保のため海底に水道管を作りました。これが「日本初」の「海底水道」です。
これにより住民は1日約1000トンの生活用水を確保できるようになりました。
(ドラマでもこのシーンありましたね。)
また端島には「日本一」もありました。1960年当時、端島では住民のほとんどの家庭に必ずと言っていいほどテレビがありました。
今ではひとつの家庭に複数あるのが当たり前ですが、当時の全国のテレビ普及率が10%ほどだったことから考えると、
端島のテレビ普及率は「日本一」だったと考えられるそうです。鉱員の給料が高かったことなどが理由だとのこと。
(テレビ問題もドラマ中で扱っていましたね。)
しかし、こちらの建物は、現在補強工事が行われているとの事ですが、永年の強風や荒波の影響で
いつ崩壊してしまうか分からない(2~3年ほど)とガイドの方がおっしゃっていました。
今回見ることができて良かったです。
山の上にポツンと祠だけが建っていますが、こちらが端島神社の祠です。危険と隣り合わせの鉱員たちにとっては、
神社は心の拠り所であり毎年4月3日の山神祭は全島を挙げて盛大に行われていました。
もともと、長崎を訪れたからには世界遺産である端島(軍艦島)は絶対に行きたいと思っており、
たまたまこのタイミングで端島を舞台としたドラマが放映されたので、内容もさることながら背景(情景)も
より感慨深いです。
いづみと玲央の関係とは…。
鉄平・進平・賢将と朝子・百合子・リナの恋愛模様とは…。
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今週も週末が待ち遠しいです。。。
以上、外構工事・お庭のリフォーム・エクステリア専門店、エコ・グリーン設計のタカハシでした。
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埼玉県の株式会社エコ・グリーン設計
おまけ。
長崎の夜景は稲佐山(市街地の北西側)から見る人が多いようですが(前回のブログに載せています)
反対側(南東側)の鍋冠山(なべかんむりやま)からの夜景も素晴らしかったので載せておきます。
(すごく空いていますが、ロープウェイなどない為、車か徒歩になります。ちなみに私は徒歩でいきました。)