Columnコラム

2024.10.10
来栖絵理香

日本の美を感じる足立美術館

 

夏の休暇を利用して、かねてより訪れてみたかった島根県安来市にある足立美術館に行ってきました。
ここは日本の庭園美を体感できる、特別な場所です。

 

 

一歩足を踏み入れると、夏の緑が目に鮮やかな手入れの行き届いた美しい庭園。
枯山水の静かな石庭、池泉回遊式庭園、苔庭はしっとりとした緑の絨毯が、夏の暑さを忘れさせてくれます。
青々とした草木が日差しを浴びてきらめく様子がとても印象的でした。

 

 

横山大観の名画「白沙青松」をイメージしたと言われる白砂青松庭は、その余白の美しさに息をのみました。
庭の背後に見える自然の山々を借景として取り込む構成で、見える景色すべてが庭園のように思わせてくれます。

館内では、日本画の巨匠たちの作品が展示されており、庭園と調和する美しさに心を奪われました。
横山大観や川合玉堂の作品を背景に、庭園の風景を眺めるひとときはまさに至福の時間です。

 

 

どこを切り取っても絵画のようですが、特に印象的だったのは、「生の掛軸」と呼ばれる庭園空間。
部屋の中から掛け軸を拝見するように移り行く景色を眺められるのは贅沢な空間です。
お部屋に上がることはできないのですが、ここで切り取られた庭を見ながらのんびり頂くお茶はきっと最高なんだろうなと想いを馳せました。

 


足立美術館の庭園は、自然の美しさと作り手の想いが融合した、力強さを感じる空間です。
夏の早朝の訪問は、豊かな緑と静けさに包まれ、心をリフレッシュさせる素晴らしい体験でした。

 

 

皆さまも、ぜひ足立美術館で日本の庭園美を感じてみてください。
庭は単に家を彩るものではなく、心を豊かにする空間であることを改めて実感しました。
当社の庭づくりは、お客様のライフスタイルや好みに合わせた、心のこもった空間づくりを目指しています。

 

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